妹が作った豚軟骨の煮込みの事

私は軟骨やオックステールのようなゼラチン質の肉が結構好きです。煮込み料理も割と好きなので、よく豚の軟骨付きスペアリブを買ってトマト煮を作っていました。スペアリブと言ってもバーベキューにできるような立派な代物ではなく、肉より軟骨の部分が多い、安い肉です。

二、三時間煮込んでいたのですが、軟骨と言うものはそう簡単にはやわらかくなりません。仕方ないので硬いまま食べられる分はバリバリ食べていたのですが、あごが疲れるし、歯が折れそうだし、何とかならない物かと思っていました。妹に出してみたこともあるのですが、私同様ゼラチン質の肉が好きな彼女も同じ意見でした。

去年の年末にに妹の部屋に遊びに行った際、彼女は作っておいた豚軟骨の煮込みを振舞ってくれました。これが軟骨がぷるぷるに柔らかくなっていて、また醤油ベースの味付けもいい。沖縄のソーキそばに乗っている豚の煮込みのような感じのおいしい煮込みでした。

しかしあの硬い軟骨をどうしたらこんなにやわらかくできるのか。聞いてみると、結婚式の引き出物のカタログで圧力鍋を手に入れた、と言うではありませんか。なるほど、やわらかさの秘密はやはり伝家の宝刀圧力鍋です。

私達の実家には圧力鍋があり、小さい頃からずっと母が炊飯用に使っていました。そのため私も妹も圧力鍋には抵抗がありません。ちなみに実家では毎日ご飯を炊くのに使われていたため、家族内で通称「ご飯釜」と呼ばれていました。そのせいで今でも私の頭の中では「圧力鍋、別名ご飯釜」です。しかし当然ご飯釜はご飯を炊くだけではなく、おいしい煮込みもスープも何でもできる便利な代物です。しかも超短時間で。

ぱくぱく食べる私を見て妹が言いました。「この煮込みね、友達にもあげたんだけど、誰にあげてもすごく好評だったの。これ食べると圧力鍋欲しくなるでしょ。」全くその通りです。なぜ分かったのでしょうか。

かくして私は自分も圧力鍋を購入する事を胸に誓い、新年を迎えたのでした。

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